アコーディナという楽器



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17ライブでアコーディナの演奏配信を始めました。以前の記事でも書きましたように、YouTubeチャンネルや音楽サブスクでもアコーディナを中心に音楽活動を展開していこうと思っています。あまり目にすることのないアコーディナという楽器。今回はこの楽器について書いていこうと思います。

アコーディナの歴史


アコーディナは1943年にBeuscher社というメーカーが制作を開始しました。制作者はAndré Borel、楽器の側面に大きくこの人の名前が刻印されています。当時のアコーディオンメーカーは楽器に制作者の名前をつけるのが慣例だったのでしょうかね。ホーナーのMORINO、GOLAもそうですね。シリアルナンバーの上にメーカーの代表、Paul Beuscherの名前が刻印されています。現在ではこのアコーディナはBorelの名称で呼ばれています。

初期のアコーディナ

実際に最初のモデルが発売開始されるのは、着想してから11年後の1954年でした。

Borelのアコーディナは前期型と後期型に別れます。前期型はリードに真鍮製、後期型はステンレス製になります。また、吹き口の形状も前期型と後期型では違います。前期型の音域は:D4 – A6ですが、後期型は:F4 – C7と3音高くなっています。これはおそらく、低音リードの音が出しにくく、作るのに手間がかかるためと思われます。

その後、Borel以外のアコーディオンメーカー数社も製造を開始します。マイナーチェンジを続けながら製造されるのですが、1970年半ばに製造を中止し市場からその姿を消します。

アコーディナの復刻

アコーディナ製造終了後も、一部の演奏家の間でこの楽器は使い続けられました。フランスのアコーディオン奏者、リシャール・ガリアーノもこの楽器の愛好者で、演奏会やレコーディングで頻繁に使用しました。

アコーディナは当初、オークションや楽器店で中古の出物を探して手に入れるしか方法がありませんでした。そんな中でフランスの楽器職人がこの楽器の復刻を試みます。現在、フランスでは数名の職人がアコーディナを作っています。しかし、中には楽器としての完成度に問題がある物もあります。

現在、日本で入手できて、完成度の良いアコーディナは以下の2タイプ。最新のアコーディナでProの演奏家が使用しているのも、この二機種がほとんどです。名古屋のモンテ・アコーディオンさんで購入することができます。国内で再調整されていますので、安心して使うことができます。

Marcel Druex

現在、数種類のデザインの物が存在しますが、代表的な物は左右透かし模様の入ったアコーディナです。特徴としてはとにかく良く鳴ります。小さな会場ならマイクはいらないくらいです。両サイドを透かし模様にしていて音の出口が広いのでビックリするくらい大きな音が出ます。

リードを接着剤やビスねじを使わずにロウだけで固定させているのも、このモデルの特徴ですね。

精力的に新しいモデルを開発していて、最近ではBorelをデザインをそのまま復刻したモデルも作っています。新しく開発されたモデルなので、内部構造の完成度はBorelよりも高いと思います。復刻版の音は実際のBorelよりも明るめです。

また、カーボン素材を利用した新作アコーディナも発表しています。

 

Joseph Carrel

デザインは初期のBorelをかなり意識していますね。実用重視の割り切ったデザインもすがすがしいですね。作りとか完成度はわかりませんが、WEBだけで音を聞いた感じでは、ダークな感じでありながらも甘すぎない音色、これも初期のBorelを意識した音のようですね。YouTubeで検索してもこのモデルを使っている人、結構いますね。

このアコーディナの本体、木の部分の塗り仕上げはニスでなく「松ヤニ」を使用しているとのことです。音がよりダークになるために、ひと工夫してあるということですね。これもBorelのボディ構造の仕上げと同じです。音はかなりBorelに近いものとなっています。

先に挙げたMarcel Druexは外見をBorelと同じにした復刻版を作っていますが、Joseph CorrelBorelの音を復刻しようとしていると言えるでしょう。



鍵ハモとの違い


アコーディナを演奏していると時々、大きなハーモニカ?といわれることがあります。

確かに音はリードを使っているので同じような音がしますね。どちらかというとハーモニカよりもアコーディナに近い楽器は、バルブを通してならす鍵盤ハーモニカです。ただ、近いですがちょっと構造は違います。

アコーディナには特有の倍音の深みあって、独自の「ひずみ」みたいなのがあります。いろんな成分が混ざっているので音が太いです。この音色の違いは同じアコーディナでも年代によって様々です。

鍵ハモの場合は濁りの少ないストレートな音が鳴ります。言い換えれば音は均一ですが少し単調です。

これは鍵ハモとアコーディナ内部構造の違いよるところもあります。以下、モンテアコーディオンさんのブログからの引用です。

アコーディナの場合、吹き込んだ空気は閉鎖された空間に入り、鍵盤を押す事で開いたバルブから空気が抜けた後にリードへ抜けて発音します。なのでリードは圧力のかからないケースの外に配置されます。これにより、音が良く出る、調律が容易、リードが乾燥しやすいなどの特徴があります。
一般的な鍵盤ハーモニカでは先にリードが来てリードの後にあるバルブが開いて空気が抜けて音が出ます。なのでリードはケースの内側になる為、音の抜けが悪く、ケースを開けないとリードに触れないため調律が大変ですし、乾燥しにくい閉鎖空間に置かれるという点でクラビエッタやアコーディナよりもデメリットが多いです。
〜モンテアコーディオンさん〜ブログより

アコーディナはリードが外側にありボディと共振した音が響くのに対し、鍵ハモはリードがボディの内側にあるので響きが制限されます。このようなことから音楽的な表情付けはアコーディナの方がやりやすいといえます。

クラビエッタ)

また過去には、アコーディナのボタンを「鍵盤」に置き換えて制作された「クラビエッタ」という楽器もありました。これが鍵ハモの元祖ともいわれています。実は鍵ハモも元々はアコーディナから生まれたんですね。このクラビエッタはアコーディナと内部構造が同じでリードが外側にあります。しかし現在市販されている鍵ハモの場合は、前述のようにリードは内側にあります。

奏法の違い

アコーディナはボタン、鍵盤ハーモニカは鍵盤。見た目は単純明快です。しかしそれによって奏法が変わってきます。

アコーディナはボタン配列を活かして、小さなボディに三オクターブ半という広範囲の音域をカバーできます。その形状から演奏スタイルも奏者によってそれほど変わりません。

鍵盤ハーモニカは広範囲の音域をカバーするためには、アコーディナよりも大型となります。しかし大きくなった分、膝の上に乗せて(あるいは立てかけて)ハンディ・キーボードのように両手で演奏できます。両手を使った多彩な演奏法はアコーディナでは難しいです。奏者によっては、まるでリードオルガンのように演奏している人もいます。長いマウスピースとその形状を利用した奏法がたくさん見られます。

鍵盤ハーモニカは奏者によって多彩な演奏法があります。

ターゲットの違い

鍵盤ハーモニカはガジェット的な低価格のもから、本格的に高級な物まで幅広いです。児童教育用からプロ演奏用までをカバーしています。一方、アコーディナはプロ志向のみです。価格設定を見てもそれは明らかで、入門者向けの物は存在しません。アコーディナが普及しない理由のひとつです。

鍵盤ハーモニカは初心者向けのモデルは存在しますが、初心者だけの楽器ではありません。鍵ハモ奏者のプロの中には素晴らしい演奏家の方がたくさんいます。鍵ハモは音の変化が少ないため、安易に演奏するとのペッとした表情の乏しいものになってしまいます。このへんはプロとアマチュアの違いがハッキリ分かれるところかもしれません。ただ、たくさん普及しているのが仇になって、アマチュアの演奏している楽器というイメージが一般的になってしまっているのも否めません。

もちろんその部分を逆手にとって活動されているプロの方もまたたくさんいます。

表現のツールとして

ボクがアコーディナを使う理由は、単音でリード楽器として使用したいので、コンパクトにまとまったボタン配列で広範囲の音域をカバーできる物がイイ。ショルダーキーボード的な使い方をしたいわけではなく、あくまで「Voice」の代わりとして使いたいから。

そして、前述したサチュレーションのかかった独自の音です。鍵ハモのようなストレートな音よりも、この癖のある「ちょっと濁った音」がたまらないのです。そしてコントロール次第で多彩な表情を見せてくれるのが魅力的です。

もっともっと個人的な意見を言わせてもらうとこの形状が好きなんです。つまりデザインが好きなんですね。まぁそんなところから入っているのも事実です(笑)。



現在愛用のアコーディナ


現在、所有しているアコーディナたちを紹介します!

前述のMarcel DruexBorelのオリジナルを使っています。生音ならBorelのほうが断然良いのですが、ダイナミックマイクを使ってライブ演奏するときには音抜けの良いMarcel Druexのほうが良い結果が出ます。17LIVEでもMarcel Druexを使っています。

Borelは形状がMarcel Druexよりも小ぶりで重量も軽いです。持った感じも手にしっくりきて演奏しやすいです。倍音が多く柔らかい音なのでレコーディングではほとんどこちらを使います。

Borelの欠点は真鍮製のリードなので耐久性に問題があって、毎年、何本かリードが折れます。そういった意味からLIVEのときは、安定性を重視してMarcel Druexを使っています。こちらは音抜けが良いのでダイナミックマイクで拾いやすく、エフェクターのりも良いです。

Borel 前期型(serial.551)

Tokyoベイアコの原田さんより譲っていただいた、Borelの前期型のアコーディナ。かなり状態が良く、使用頻度が少なかったような印象を受けます。前期型なのでリードは真鍮製です。

最初、これを演奏したときにピッチが不安定で調律が悪いのかなと思っていました。再調整しても、あまり変わらなかったので、どうやらこれがこの楽器の癖のようなものようです。とにかく扱いにくい楽器でした。また長年の間、楽器自体の演奏頻度が少なかったのか低域リードはほぼ使われていなくて、ほとんど鳴りませんでした。

しばらく使っているうちに癖のようなものがつかめてきて、コントロールできるようになると、もうやみつきです。現在、一番使用頻度の多いアコーディナになっています。

音の傾向は、とても太い音で倍音が非常に多く「ザラ」っとした感じの音です。すごい存在感を出してくれます。特に少ない楽器編成では、その存在感が際立ちますね。

音域:D4 – A6

Marcel Dreux (serial.616)

僕が最初に手にしたアコーディナ、Marcel Dreuxという人が作っているものです。名古屋のモンテ・アコーディオンさんで入手することが可能です。フランスで買うよりも、コチラで買う方がキッチリ調整されたものが手に入ります。そのあたりは「日本代理店」の安心感でしょうかね。

音の傾向は、スッキリした抜ける音ですが、ちょっと優等生過ぎて個性に欠けるところがあります。ただ、安定して粒のそろった音が出ますので、エレクトリック系の曲のレコーディングの際には重宝します。余計な倍音が少ないので、スッキリと混ざってくれるのです。

また、リードがステンレス製ですので、真鍮製と比べて丈夫というメリットもあります。音が「パン」っとはじける感じですので、生演奏アンサンブルでも前に音が出てくれます。音がでかくて丈夫で、安定度が抜群という頼りになるやつです。

音域:F4 – C7

Borel 最初期型(no serial)

かなり苦労して手に入れた、Borelの最初期のものです。フランスの楽器店を手当たり次第にネットで調べ、ようやく見つけたのがこのアコーディナです。田舎の楽器店のオーナーは英語が通じず、フランス人の友人に間に入ってもらって交渉しました。

このアコーディナにはシリアルナンバーもなく、見た目もボコボコです。ちょっと見た目には「ゴミ?」のようにしか見えません。

シリアルナンバーがないことから、もしかしたら製品ロットに乗る前の関係者用のものかもしれません。そうだとすれば、使っていたのはプロ演奏家と思います。かなり使い込まれていて、両側のベンド用のカバーのバネも使い物になりません。しかし、楽器としての鳴りは最高の状態です。低域リードから高域リードまでスッキリとバランス良く鳴ります。

音域:D4 – A6



アコーディナでの活動


今後もアコーディナ演奏を

  • 17LIVE
  • YouTubeチャンネル
  • 音楽サブスク

で展開していきます。興味のある方は17LIVEに遊びに来て下さい。ID「musicfreaks」か、Mフリークスで検索下さい。ほぼ毎日、自作のオリジナル・カラオケをバックにアコーディナで演奏しています。今後はYouTubeチャンネルにも動画を投稿していきます。また音楽サブスク(Apple MusicやSpotify)でも作品をリリースしていく予定です。

とても表現の幅が広い楽器です。また表現者によっても音が全く違うものに変わります。是非その耳でお確かめ下さい。





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