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SYNCHRON Pianoレビュー


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SYNCHRON Pianoからベーゼンドルファーのアップライトがリリースされました。これで四種類のピアノがそろったことになります。今までにリリースされたものも含めて、早速レビューしてみたいと思います。

SYNCHRON Piano シリーズ

今回初のアップライトピアノのリリースです。その前には三種類のグランドピアノをリリースしています。

Yamaha CFX

Synchron Pianoの第一弾として発表されたYAMAHA CFXです。だいたいこのクラスのピアノになると、この「メーカーのピアノだからこういう音」というよりも、ピアノ一台一台の個性が全く違ったりします。

そういう意味でSynchronのこのYAMAHA CFXは、最も使いやすい的を得たオーソドックスなピアノの音です。ハッキリ言ってSynchronのピアノ音源ではまずこれがスタンダードでしょう。個性的とかそういうことよりもピアノとして必要な音をしっかりと奏でてくれます。

バランスが良くてピアノとしての信頼度がとても高い音源です。

Concert D

Steinwayのピアノが最も多くのピアニストに愛用されているその理由はその弾きやすさと思います。少々、へぼいピアニストが演奏してもちゃんと鳴ってくれるのです(笑)。誰が弾いても何割増しかうまく聞こえてしまう、恐ろしいピアノです。

Synchron PianoのSteinway Concert Dはハンブルク製のものにしては、かなり明るめの音です。前述のYAMAHAと棲み分けするためにあえてこうしたのでしょうか。ロマン派以降の華やかな音楽を演奏すると栄える音です。またパーカッションを多用する、最近のエピックオーケストラ系の壮大なシネマサウンドでも、埋もれることのない使いやすい音です。

ピアノの表情を豊かに前に出したいときに重宝する音源です。

Bluthner 1895

別のピアノ音源、Pianoteqでは最も使用頻度の多いBluthnerですが、SynchronのBluthnerは1895年製造のアンティークモデルとなります。

まずアンティークなピアノの響きは現在のものとちょっと違います。簡単にいってしまうときらびやかさがなくて渋めです。これは単に古いからというよりも、その時代に求められていた音ということです。そのため使う場所によっては埋もれてしまうこともありますが、音楽次第でとてもイイ空気感を出してくれます。

Bluthnerのピアノの構造自体が特殊で4本の高音弦が使われています。通常のピアノは3本なのですが、4本にすることでより豊かな響きを生み出しています。これはペダルを使って弦を解放にして弾いたときにハッキリしてきます。ペダリングをうまく活用することで素晴らしい音の情景を作り出すことが出来ます。

BÖSENDORFER UPRIGHT

SYNCHRONのベーゼンドルファーのアップライトピアノ、かなり好みの音です。日常的に使う生ピアノは弦長の短いものが多いので、音のイメージがしやすいですね。早速即興で曲作ってみました。



アップライトとグランド

グランドピアノとアップライトピアノはハンマーの構造が全く違います。グランドピアノの場合下から上へハンマーで弦を叩くのに対して、アップライトピアノは上から下に叩きます。ハンマーを強制的に元の位置に戻すので、グランドピアノよりもアクションの戻りが少し緩いです。

そのために演奏能力に余裕が必要となってきます。グランドピアノで弾けたものがアップライトピアノでは弾けないということも起こりうるからです。プロのピアニストで「私はグランドピアノしか弾きません」と言い切る人が時々いますが、格好つけているわけではなくてそういった理由である事をお察ししてさしあげましょう。

アップライトピアノの利点は、低音弦での倍音の干渉が少ないという点が上げられます。グランドピアノにようにゆたかに響く低音が、音楽のジャンルによっては邪魔になることもあります。弦長が短くボディの共鳴が少ない事でキレの良い低音が鳴ります。ポピュラーやジャズで好んで使用されるのもこういった理由からでしょう。

BÖSENDORFER UPRIGHTのサウンドの特徴も低域にキレの良さです。Shnchron pianoの他の3機種にないアップライトピアノらしいキレの良さが楽しめます。充分に鳴り響きながらもクッキリと浮かび上がるキレの良い低音が楽しめます。BÖSENDORFER社のアップライトピアノはそのあたりを意識して作っているのかもしれません。YAMAHAのアップライトピアノもよく似た傾向で非常にキレの良い低音のアップライトピアノがあります。

中には共鳴板を工夫してグランドピアノのように非常に良く響くものも存在します。アップライトピアノの中では最も美しいとがするといわれる、Steingraeberのアップライトピアノはまさにそちら側です。私の使っているSteinbergのピアノも非常サスティンが長く美しい響きを奏でてくれます。

ピアノそのものでもかなり個体差があります。そういった意味でもソフトウエア音源でたくさんのピアノを楽しめるというのは素晴らしいですね。

使いやすいアップライト

コンサートピアニストでは無い限り、頻繁にフルコンサートグランドを演奏することはありません。またプロのピアニストであってもスタジオグランドか、自宅でも比較的小さめなグランドピアノを弾くことが多いです。

また作曲家やクリエイターのピアノの場合、圧倒的にアップライトピアノが多いです。もちろんスペースの問題もありますが、音が前に出てくるので扱いやすかったりします。アクション構造がグランドピアノに比べて反応が遅いので演奏家によっては嫌がられる場合もありますが、よほどのことでは無い限り演奏できないというほどのものではありません。

ほとんどの人が身近で耳にするピアノの音はアップライトピアノのことが多いので、暖かみを感じることが多いのではないでしょうか。そういう意味からも素材として使うときに使いやすいのかもしれません。



追加音源(随時更新)

その後に追加された音源を更新していきます。BÖSENDORFER IMPERIALBÖSENDORFER 280VC、そしてつい先日発売されたFazioli F308についてもレビューしてきます。リンク先の記事をご参照下さい。

BÖSENDORFER IMPERIAL

SYNCHRON BÖSENDORFER IMPERIAL

 

 

Synchron Pianoの特徴

ひとつひとつの音源が100〜200ギガという恐ろしい程の容量のピアノ音源、Synchron。全部そろえるとハードディスク丸ごと占有するほどです。

コントロールはプラグインとして意外にもSynchron Pianoのソフトウェア、スタンドアローンでも使用可能です。

豊富なマイクポジション

Synchron Pianoの最も特徴的な部分です。マイクポジションの調整によって音のイメージがかなり変わってきます。各マイクポジションをイコライジングしてさらに音色を作り込んでいけます。

音の作り込み

音の作り込みも細かく設定できます。各Keyに固有に音の反応やピッチを割り振ることも可能です。均一な状態よりも不均衡な状態をわざと作って、よりリアルなピアノに作り込むことが可能です。

残念なところ

非常に優れたピアノ音源のSynchronなのですが、ひとつだけ残念なところがあります。それはサイレントストライク・モードがないところです。

通常ピアノはゆっくりキーを下ろすと音が鳴りません。ただ単に音が鳴らないというのではなく、この部分の弦は解放されているので共振して倍音だけは鳴るようになっているのです。Native Instrumentsのピアノ音源5種はこれを搭載しています。IvoryPianoteqembertoneのConsert D等、ほとんどピアノ音源は標準搭載しています。また、RAVENSCOROFT 275ではわざわざサイレントストライク用のsampleがあるくらいです。

メーカーに問い合わせたところ、いずれ対応するとのことです。ピアノ音源としての完成度が非常に高いので、早急対応していただきたいところです。

「革命」で4機種比較

SYNCHRON Pianoは、細かいところまでピアノの音を丁寧に再現した非常に完成度の高いピアノ音源です。ピアニストに愛用者が多いのもうなずけます。

最後に今回ご紹介して4機種で、ショパンのエチュード「革命」をお聴きください。それぞれが個性的でこのピアノ音源の素晴らしさをご確認いただけると思います。マイクプリセットは比較しやすい「Player」を選択しています。

各ピアノの再生開始時間

  1. Yamaha CFX / 00:01
  2. Concert D / 02:44
  3. Bluthner 1895 / 05:24
  4. BÖSENDORFER UPRIGHT / 08:05

ピアノ音源まとめ記事

たくさんのピアノ音源を簡潔にまとめています。ご参照ください。

ピアノ音源について




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