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AURATONEの5Cキューブモニターを買いました。併せて専用アンプのA2-30も買いました。使ってみた感想を書いてみたいと思います。
AURATONEについて
まずは日本代理店、アンブレラカンパニーからの引用です。
ミックス確認用のモニタースピーカーとして、特に1970年代以降に多くのスタジオでその姿を見ることのできたAURATONE 5Cがオリジナルサウンドで完全復活。
1970年~1980年代にかけてメジャーなレコーディングスタジオ、放送局などで、必ずといって導入されていたほどの定番のコンパクト・モニタースピーカーです。ミックスされた音源がテレビやラジオ、小型のオーディオスピーカーで鳴らされる場合の確認用モニターとして多くが使用されていました。近年ではiPodやラップトップ用の小型スピーカーを想定したリスニング・チェックにも採用されています。
ナチュラルな周波数レスポンスとパーフェクトな位相、すばらしいパワーハンドリング、高い耐久性、コンパクトな筐体など、昔と変わらないプロフェッショナル・ツールとしての実力を兼ね備えています。周波数特性が75-15,000Hzと上と下をスパッと切ってしまっている感じですが、この部分の音域は音楽の一番美味しい部分でもありますね。それと定位が確認しやすい音域でもあります。
そういう意味で使う用途がはっきりしているモニターです。
まずは聴いてみた
一部の音源ですが、今まで聞いていた音がしょぼく感じてしまいます。でもこれは元々しょぼいミックスをそのまま再現しているということです。確かに音の高い部分と低い部分がなくなって何か物足りなくなった感はありますが、ちゃんとミックスしている音源はこの音域の部分を美味しく聞こえるようにしてあります。ちなみに自分の古い音源をこれで聞くと泣きたくなりました。
いろんな音源をSpotifyなどで聞くとよりはっきりします。きっちりミックス、マスタリングした美味しい音源はAOURATONEで再生しても美味しく聞こえます。
全部一人でやっているクリエイター系の方の作品は低域再生に曲そのものが依存していたりしていて、このモニターで聞こえる音域の音はスカスカだったりします。これは作っている本人も「ボクの音楽は上から下までちゃんと聞こえるモニターで聞いてね」という感じなのでしょう。
しかし自分の場合は、いろんな環境で美味しく聞こえるようにしたいので、このモニターでのチェックは必須となりそうです。
そして使ってみた
ミックスで使ってみました。今までよりも音の分離がわかりやすく定位を確認しやすくなりました。専用アンプのA2-20を使っているからか、復刻版でヴァージョンアップしたからなのか、立ち上がりが早く音の粒がわかりやすいです。従来のAURATONEの印象よりもいい感じです。
音楽の美味しい部分が美味しい音で聞こえているか。そういった部分をチェックしてます。上下、余計な部分をスパっと切り取った中で、必要な音が余計な味付けせずに鳴ってくれます。
たとえばラジカセとかだったら、上下スパっと切れてくれてもただのチープな音になってしまいます。
Auratoneでモニターした場合、上下の成分が聞こえない状態でありながらも、音を損なわずにきっちり表現してくれるので、ある意味感動ものです。
iLoud Micro Monitor
ついでに冒頭の写真に一緒に写っているIKのiLoud Micro Monitorについても書きます。
これはどちらかというと、主に演奏確認用のモニターでミックスはやりにくいです。全体チェックするのに使います。iLoud Micro Moniterは小さなボディでかなり無理をしているので、音量を上げると気の毒なくらいうなり出します。
ただ、全体チェックでかなり音量を上げない限り、この価格のモニターとしてはとても優秀です。また、人気のモニターで使用している人も多いと思いますので、このモニターでどう聞こえているかもチェックしています。
制約の多い狭いモニタールームで、下手に大きなスピカーを設置するよりも作業効率は上がるように感じます。(追記:現在はこれよりも一回り大きな、iLoud MTMを使用しています。再現力に余裕が出て安心して使用できるようになりました。)
iLoud Micro Moniterで聴いてAOURATONEに切り替えて、音楽に極端な違和感がないかもチェックします。低域が聞こえなくなっても伝えたいものが伝わっているかをチェックしています。
最後は2Mixにしてマスタリングします。自分の場合、全部一人でやっているのでミックスとマスタリングはほぼ同時進行といってもいいです。本当はマスタリングに関しては、そちらの専門家の方にお願いする方が時間の短縮にもなりますし、音も客観的に良くなる可能性のほうが高いです。
ただ今のところ、全部自分でやりたい(笑)のでマスタリングは時間をかけてやっています。信頼できるエンジニアが見つかればお願いしたいと思っています。
感想
モニターは最低でも2台、出来ることなら用途に合わせて複数あるのが理想的です。ほとんどの場合、クリエイターは全体を見渡せるモニターに焦点がいきますが、特定の部分がキッチリ確認できるモニターも必要と思います。チープな感じだけならラジカセでも確認できますが、それでは本来の音色の確認が出来ません。
AURATONEはDTMerが使う最初のモニターとしてはお薦めしません。まずは全体を見渡せる環境を作ってから、さらに細かいところをチェックしたいときにこのモニターを使うと、その価値がわかると思います。
最終的には自分が音楽を作りやすい環境に整えることが一番大事で、その道のプロが言った意見なども参考にしつつも、音楽制作は自分なりのビジョンを持って取り組みたいものです。機材自慢しているような人に鼻で笑われようとも、結局、そこで作られた音楽で勝負するわけですから。これは楽器などでもそうですが、ものを活用しない「物持ち」にはなりたくないですね。
自分はAURATONEのモニターでいろんな音源を聴いて研究しています。美味しい音源は本当に美味しく聞こえますが、そうでないのものあります。
音楽制作をして自分の作品を世界に発信できる今、オーディエンスの環境にも配慮した作品作りが必要と思います。必ずしも整った環境で聴いている人がばかりでなく、iPheneやiPadの内蔵スピーカーで聴いている人もいます。チープな環境で聞いているリスナーは除外する、というのもアーティストとしてのスタンスかもしれませんが、自分は出来ればどんな環境で聞いている人にも、自分の作った音楽を伝えたいと思っています。
そういう意味でAURATOINEでちゃんと聞こえたら、まず大丈夫という安心感があります。
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