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2026年11月2日、Dreamtonicsから「Synthesizer V Studio 2 Pro 2.3.0」が正式にリリースされました。
今回のアップデートは、単なる不具合修正や操作性の改善にとどまりません。
多言語歌声合成が従来の6言語から10言語に拡張され、音素システムも大幅に刷新。さらに、エッジボイスを表現する新しい音素記号「vf」の追加や、レンダリングの高速化・安定性の改善など、歌声合成の基本的な部分にまで手が加えられています。
特に多言語対応の拡張は、一般の音楽制作者にとって非常に魅力的な進化ではないでしょうか。
一方、日頃からSynthesizer Vで細かな調声を行っている私が注目したのは、エッジボイス専用音素「vf」の追加です。
これまでも、音素記号「cl」を使ったり、歌い出しに短い低音ノートを追加したりすることで、エッジボイスに近い表現を作ることができました。
そこへ専用音素が加わったわけです。
では、新しい機能によって、これまでの調声方法は不要になるのでしょうか。
今回は2.3.0の主な変更点を整理しながら、多言語対応の可能性と、従来の調声方法との違いについて考えてみたいと思います。
1. Synthesizer V Studio 2 Pro 2.3.0の主な変更点
まずは今回のアップデートを整理しておきましょう。
| 項目 | 主な変更内容 |
|---|---|
| 多言語歌声合成 | フランス語・ドイツ語・ブラジルポルトガル語・イタリア語を追加 |
| 音素システム | 言語ごとの音素表記を整理・刷新 |
| エッジボイス | 新音素「vf」を追加 |
| X-SAMPA | 全言語共通の150種類の発音記号に対応 |
| レンダリング | 高速化と再現性の改善 |
| 音素編集 | 音素候補ウィンドウなどを追加 |
| 編集操作 | パラメータ移動、複数トラック編集などを改善 |
今回のアップデートで特に興味深いのは、歌声の表現力と制作効率の両方に手が加えられていることです。
音素を直接指定する機能が充実したことで、発音の細かな調整もしやすくなっています。
さらに、歌声データベースの更新によって、これまで発生していたレンダリング結果の不安定さも改善されています。
では、それぞれの変更点を見ていきましょう。
2. 多言語歌声合成が6言語から10言語へ
今回、一般のユーザーにとって最も大きなニュースになると思われるのが、多言語歌声合成の拡張です。
これまでSynthesizer V Studio 2 Proでは、日本語、英語、中国語(標準語)、広東語、スペイン語、韓国語の6言語に対応していました。
今回のアップデートでは、さらに4言語が追加されました。
【図3を挿入:クロスリンガル歌唱は6言語から10言語へ】
新しく追加されたのは、次の4言語です。
- フランス語
- ドイツ語
- ブラジルポルトガル語
- イタリア語
これにより、対応する歌声データベースでは合計10言語による歌唱が可能になります。
新しいボイスバンクを購入する必要はない
今回の多言語対応で特に魅力的なのは、すでに所有しているDreamtonics製ボイスバンクでも、v205へアップデートすることで追加言語を利用できることです。
例えば、日本語で収録された歌声データベースであっても、対応するv205へ更新すれば、フランス語やイタリア語の歌詞を歌わせることができます。
つまり、新しい言語を歌わせるためだけに、新しいボイスバンクを購入する必要はありません。
これは長く同じボイスバンクを利用しているユーザーにとって、大きなメリットだと思います。
ネイティブ収録とクロスリンガル歌唱は異なる
ただし、ここは区別して考えておきたいところです。
ある言語を歌えることと、その言語を母語とする歌手の歌声が収録されていることは同じではありません。
Synthesizer Vのクロスリンガル歌唱は、歌声データベースの収録言語以外でも歌唱できる機能です。
例えば、日本語を母語とする歌声データベースがフランス語を歌えるようになっても、フランス語を母語とする歌手と同じ自然な発音やニュアンスが得られるとは限りません。
言語特有の発音、アクセント、フレージングなどは、実際に比較してみたい部分です。
それでも、一つの歌声データベースで10言語を扱えるようになる意義は非常に大きいと思います。
特に海外向けの楽曲制作や、多言語による歌詞のバリエーションを試したい場合には、制作の選択肢が大きく広がります。
3. 新ボイスバンクの発売と多言語対応の関係
今回のアップデートと前後して、Dreamtonicsから6種類の新しい歌声データベースが発表されています。
2026年10月30日に公開された新製品は、次の6種類です。
| ボイスバンク | ネイティブ言語 |
|---|---|
| Thiago | ブラジルポルトガル語 |
| Camila | ブラジルポルトガル語 |
| Kaion | 韓国語 |
| Selvi | 韓国語 |
| Zhao Tang | 中国語(標準語) |
| Ting Yue | 中国語(標準語) |
この中で特に注目したいのが、ThiagoとCamilaです。
両製品は、今回クロスリンガル歌唱に追加されたブラジルポルトガル語を母語とする歌声データベースです。
つまり、新しい言語への対応と、その言語をネイティブ収録した歌声データベースの投入が、ほぼ同じ時期に行われたことになります。
一方、韓国語と中国語は従来から対応していた言語です。
今回の新製品すべてが新しい4言語に対応して開発されたわけではありませんが、Dreamtonicsが世界各地の歌声を積極的に拡充していることがわかります。
Dreamtonics公式デモ|Camila & Thiago
ここで、新しく発売されたCamilaとThiagoの公式デモを紹介します。
Dreamtonics公式「Synthesizer V Voice Camila & Thiago Demo – Lua Do Meu Mar」
この動画は、ブラジルポルトガル語をネイティブ言語とする2つの歌声データベースを紹介するものです。
クロスリンガル歌唱の比較テストではありませんが、新たに展開される歌声の方向性を知るうえでは、参考になると思います。
今回の多言語対応と新ボイスバンクの発売が近い時期に行われていることから、製品展開と技術的な拡張を連動させた戦略も考えられます。
ただし、これは発売時期からの考察であり、メーカーがその販売戦略を明言したものではありません。
いずれにしても、Synthesizer Vがさまざまな言語圏の音楽制作へ対応を広げていることは、今後の展開を考えるうえで興味深い動きです。
4. 音素システムの刷新とX-SAMPAへの対応
今回のアップデートでは、音素システムにも大きな変更が加えられました。
従来のSynthesizer Vでは、言語ごとに異なる音素表記や、独自に拡張されたX-SAMPA記号が混在していました。
2.3.0では、この仕組みが整理され、各言語の音素表記がより直感的なものになっています。
日本語では、これまで使われていたローマ字に近い音素記号が基本的に維持されています。
一方、新たに「-i」「-u」「-N」といった非音節音素も追加されました。
英語では従来のArpabet表記をほぼ維持しながら、音節末の「l」を区別する記号や、イギリス英語向けの試験的な音素が追加されています。
150種類のX-SAMPA記号に対応
今回、全言語で共通して利用できる150種類の標準的な発音記号(X-SAMPA)にも対応しました。
X-SAMPAは、国際音声記号IPAをASCII文字で表現するための方式です。
例えば、AIリテイクを何度も繰り返して目的の発音を探す代わりに、音素を直接指定して調整できます。
ノートパネルの言語セクションにある「音素をX-SAMPAで表記」を有効にすれば、現在の発音を維持したままX-SAMPA表記へ切り替えることもできます。
また、辞書パネルでもX-SAMPAを利用できるようになりました。
こうした機能は、細かな発音を作り込みたいユーザーにとって、かなり有益だと思います。
音素の入力候補を表示する機能も追加されており、音素編集そのものの使い勝手も改善されています。
なお、既存プロジェクトの音素は新しい音素システムへ自動的に変換される仕様です。
ただし、重要な制作途中のプロジェクトでは、更新前にバックアップを残しておくことをお薦めします。
5. 新しいエッジボイス音素「vf」とは?
今回のアップデートで、私が特に興味を持ったのが、新しい音素記号「vf」です。
「vf」はVocal Fry(ボーカルフライ)を表す音素です。
日本語では一般にエッジボイスと呼ばれる発声に相当します。
エッジボイスとは、声帯が低い頻度で不規則に振動することによって生まれる、細かくざらついたような声のことです。
歌唱では、声の立ち上がりや語尾のニュアンスなどに利用されます。
例えば、「あ」という母音に対して、次のように音素を指定できます。
| 音素の指定 | 想定される表現 |
|---|---|
a |
通常の母音 |
vf a |
歌い出しのエッジボイス |
a vf |
語尾のエッジボイス |
Dreamtonicsによると、「vf」はノートの前後だけでなく、母音と子音の間にも挿入できます。
また、ノート末尾に挿入した場合には、音程が下がるような効果が得られることもあると説明されています。
ただし、音素を指定すれば必ず同じ効果が得られるわけではありません。
歌声データベースの声質や音域、前後の音素によって結果が変化することは考えられます。
では、これまで使われていた調声方法と比較すると、どのような違いがあるのでしょうか。
エッジボイスを作る3つの方法
これまでもSynthesizer Vでは、工夫次第でエッジボイスに近い表現を作ることができました。
私が利用していた方法は、主に「cl」を使う方法と、短い低音ノートを追加する方法です。
今回の「vf」が加わったことで、3つの方法を使い分けられるようになったわけです。
【図1を挿入:エッジボイスを作る3つの方法】
方法①「cl」を使う
「cl」は本来、促音や閉鎖的な発音を扱うための音素です。
ボーカルフライ専用ではありませんが、その閉鎖的な発声を利用して、エッジボイスに近いニュアンスを作れる場合があります。
この方法のメリットは、ノートを追加せずに発声の立ち上がりを変化させられることです。
一方で、声が一瞬途切れるだけになったり、詰まったような不自然な発音になったりする場合もあります。
今回のアップデートでは、「cl」と「vf」の役割が明確に区別されました。
今後は声を閉鎖するような表現と、ボーカルフライそのものを区別して利用できます。
方法② 短い低音ノートを追加する
これは、私がこれまで使ってきた方法のひとつです。
例えばメインの歌唱ノートがC4であれば、その直前に短いC3のノートを追加します。
低い音域を利用することで、声の立ち上がりにエッジボイスのようなニュアンスが生まれる場合があります。
もちろん、必ず成功するわけではありません。
しかし、この方法には大きなメリットがあります。
追加した低音ノートの音程を上下させながら、最も自然なエッジボイスになる位置を探せることです。
1オクターブ下げても効果が弱ければ、さらに下げてみる。
逆に、不自然な低音として聞こえる場合には、少し音程を上げてみる。
また、短いノートの長さを変更したり、メインノートへの接続を調整したりすることもできます。
つまり、発声を単純に指定するのではなく、音程と時間を操作しながら、求めるニュアンスを探す方法なのです。
これは新しい「vf」にもない独自の自由度だと思います。
ただし、低音ノートを追加しても、単に低い声で歌われるだけの場合もあります。
また、ノートを分割することで、意図しないしゃくりや母音の繰り返しが発生する可能性もあります。
方法③ 新音素「vf」を使う
今回追加された「vf」は、ボーカルフライそのものを指定する方法です。
ノートを分割する必要がなく、発声の種類としてエッジボイスを扱えます。
これは、従来の方法と比較して非常に便利な部分です。
音素タイミングパネルから、音素の長さや強さを調整することもできます。
ただし、「vf」自体に独立した音程を設定する方法ではありません。
短い低音ノートのように、音程を半音ずつ変えながら最適な位置を探すことは、そのままではできません。
つまり、新しい「vf」が従来の方法の完全な上位互換になるわけではないのです。
| 方法 | 優位点 | 注意点 |
|---|---|---|
| cl | ノートを増やさず発声を変化させられる | ボーカルフライ専用ではない |
| 短い低音ノート | 音程・長さ・接続を自由に調整できる | 単なる低音やしゃくりになる場合がある |
| vf | ボーカルフライを直接指定できる | 独立した音程を指定する方法ではない |
母音や子音による違いにも注目したい
エッジボイスを利用するうえでは、音素の種類も重要です。
母音では比較的わかりやすく効果が現れることがありますが、子音を含む音節では同じようにならない場合があります。
特に、声帯の振動を伴わない無声子音と、声帯を振動させる母音では、発声の仕組みそのものが異なります。
そのため、「vf」をどの位置に挿入するかも重要になると考えられます。
また、歌声データベースによる違いもあるはずです。
これらは実際に複数のボイスバンクを使い、同じフレーズで比較してみたいところです。
新しい機能が追加されたからといって、従来の技術が不要になるわけではありません。
むしろ、それぞれの特徴を理解して使い分けることで、表現の幅が広がるのではないでしょうか。
6. レンダリングの高速化と再現性の改善
今回のアップデートでは、レンダリングエンジンにも大きな改善が加えられています。
Dreamtonicsの発表によると、4コア以上のCPUでは、従来のバージョンと比較してレンダリング速度が30〜50%向上しています。
これはメーカーによる測定結果であり、すべての環境で同じ効果が得られるとは限りません。
それでも、複数のボーカルトラックを使用する制作では期待できる改善です。
また、歌声データベースをバックグラウンドで読み込むようになったことで、複数の声を使用するプロジェクトの読み込み時間も短縮されています。
私が特に注目したのは再現性の改善
今回、個人的に重要だと感じたのが、レンダリング結果の再現性です。
従来は、ノートの位置をほんの少し変更しただけで、ピッチや声質が予想以上に変化することがありました。
また、レンダリングを開始する位置によって、歌声の音量や音色に違いが出る場合もありました。
こうした問題がv205の歌声データベースで改善されたと説明されています。
これは、細かな調声を行うユーザーにとって、非常に重要な改善です。
意図して変更した部分だけが変わる。
当たり前のようですが、繊細な歌唱表現を作り込むうえでは、この予測可能性が大きな意味を持ちます。
7. 本体とボイスバンクは別々にアップデートする必要がある
ここは今回、特に注意したい部分です。
Synthesizer V Studio 2 Pro本体を2.3.0へアップデートしても、歌声データベースがすべて自動的に最新版になるわけではありません。
今回追加された新機能の多くは、歌声データベース側にもv205への更新が必要です。
【図2を挿入:本体と歌声データベースは別々に更新】
2026年11月4日現在、v205への正式なアップデートが提供されているのはDreamtonics製の歌声データベースです。
パートナー企業製ボイスバンクについては、今後の対応発表を待つ必要があります。
本体と歌声データベースのバージョンは別々なので、以前から所有しているボイスバンクについても、更新を忘れないようにしたいところです。
確認する手順は次のとおりです。
- Synthesizer V Studio 2 Pro本体を2.3.0へアップデートする。
- DreamtonicsのProduct Managerまたはライセンス管理画面で、歌声データベースの更新状況を確認する。
- v205が提供されているボイスバンクをアップデートする。
- 制作途中のプロジェクトでは、更新前のバックアップや音声の書き出しを残しておく。
Dreamtonics純正ボイスバンクの魅力
今回のアップデートで改めて感じたのは、Dreamtonics製ボイスバンクの継続的なサポートの強さです。
Dreamtonicsは、新機能の公開に合わせて既存の純正ボイスバンクにもアップデートを提供しています。
これによって、以前から使っている歌声データベースでも、新しい技術を利用できるようになります。
特にありがたいのは、新機能を利用するためだけに、新しいボイスバンクを買い直す必要がないことです。
使い慣れた声を継続しながら、新しい表現を取り入れられる。
これは長く音楽制作を続けるユーザーにとって、大きな製品価値だと思います。
もちろん、将来のすべてのアップデートが保証されるわけではありません。
また、サードパーティ製ボイスバンクには、純正とは違うキャラクター性や独自の魅力があります。
今回の更新状況だけで単純に優劣を決めることも適切ではありません。
純正とサードパーティ製の違いや、各メーカーのアップデート対応については、別の記事で改めて考察したいと思います。
8. その他の改善点
今回の2.3.0では、ほかにも多くの改善が行われています。
例えば、韓国語の歌詞から音素への変換精度が改善されています。
また、英語やスペイン語などでは、音節を区切るための記号として、従来の「+」に加えてハイフンも利用できるようになりました。
編集操作では、ノートの移動にパラメータを追従させる設定や、複数トラックの一括編集などが追加されています。
LUNAへのARA対応や、レンダリングキャッシュの管理機能など、DAW連携や作業環境に関する改善も含まれています。
こうした細かな改善は、派手な新機能ではありませんが、日常的に利用する制作ツールとしての完成度を高めるものだと思います。
9. まとめ|新しい言語、新しい音素、そして従来の技術
今回のSynthesizer V Studio 2 Pro 2.3.0は、多言語対応と音素システムの刷新を中心とした、大きなアップデートになりました。
特に10言語への対応拡張は、これまで以上に幅広い音楽制作の可能性を生み出すものだと思います。
また、既存のDreamtonics製ボイスバンクをアップデートするだけで、新しい言語や歌唱表現を利用できる点も魅力です。
一方、エッジボイス専用音素「vf」の追加は、細かな調声を行うユーザーにとって興味深い進化です。
ただし、新しい音素が追加されたからといって、従来の「cl」や短い低音ノートによる調声方法が不要になるわけではありません。
それぞれに異なる特徴があり、得られる表現も変わります。
大切なのは、どの方法が新しいかではなく、その楽曲にとって最も自然で魅力的な歌声を作れるかということです。
便利な機能が増えることは歓迎すべきことですが、便利さがそのまま表現力の高さにつながるとは限りません。
新しい機能を理解しながら、これまで培ってきた調声技術も必要に応じて使い分ける。
それが、これからのSynthesizer Vを活用していくうえでも重要になると思います。
今回のアップデートについては、今後実際の歌声を比較しながら、エッジボイスの3つの方法による違いや、多言語歌唱の自然さについても検証していきたいと考えています。
参考資料
- Dreamtonics公式:Synthesizer V Studio 2 Pro 2.3.0 アップデート
- Dreamtonics公式:新ボイスバンク6製品の紹介
- Dreamtonics公式:Synthesizer V Studio 2 Pro ユーザーマニュアル
※本記事は2026年11月4日時点の公式情報を基に作成しています。調声方法の比較には筆者の制作経験に基づく考察が含まれています。実際の音声比較については今後の検証課題としています。
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、お気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするのですが、聞き疲れしないので気に入っていました。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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