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はじめに
制作環境の中心とも言えるiLok。
「もし突然壊れたらどうなるのか?」
実際にその状況を経験するとは思ってもいませんでした。
今回、購入から約2年半のiLok 3が突然故障し、高速点滅を繰り返してMacから一切認識されなくなりました。
保存されていたライセンスは90以上。
Vienna Symphonic Library(VSL)、Universal Audio(UAD)、Melodyneをはじめ、普段の制作に欠かせないソフトウェアばかりです。
この記事では、故障発覚からRMA申請、各メーカーの対応、そして復旧までを時系列で詳しくまとめます。
同じ状況で困っている方の助けになれば幸いです。
症状
最初に現れた症状は非常に単純でした。
- iLokのLEDが高速点滅
- Macで認識されない
- 別のMacでも同じ症状
- USBアダプターを変更しても改善しない
- システムレポートにも表示されない
この時点で、物理故障を疑いました。
iLok License Managerで確認
License Managerでは、
- iLok本体がグレーアウト
- Synchronizeも実行できない
- 最終的にはiLok自体が一覧から消える
という状態になりました。
この段階で、RMA申請を決断しました。
RMA申請
iLokサイトから
「iLok is not recognized by computer」
を選択してRMAを申請。
故障状況を英語で説明し、購入証明(楽天での購入履歴)も準備しました。
申請後すぐにRMA番号が発行されました。
ライセンス復旧費用について
申請時に表示されたのは
49.95ドル
でした。
最初は
「これがiLok本体の交換費用なのでは?」
と思いましたが、実際には
License Recovery Fee
つまり
*ライセンス復旧のための費用
でした。
今回は国内で新しいiLokを購入する予定だったため、交換用iLokの発送は依頼しませんでした。
*私の場合は49.95ドルのLicense Recovery Feeが表示されました。しかし、iLok本体が保証対象と認められた場合には、この費用が最終的に請求されないケースもあるようです。私自身もRMA完了後の結果を、続編でご報告します。
各メーカーの対応
Universal Audio
すでに予備ライセンスをコンピューター認証へ移行していたため、制作は継続できました。
Vienna Symphonic Library
RMA完了後にライセンス復旧予定です。
今後はiLok Cloudも積極的に活用していく予定です。
Celemony(Melodyne)
今回、一番感動したのがCelemonyの対応でした。
PACEからRMA通知が届くと、すぐにライセンスをiLok認証からコンピューター認証へ戻してくれました。
サポート担当者から届いたメールには、
「ライセンスを元の状態へ戻しました。」
とあり、
さらに
- コンピューター認証
- iLok認証
どちらでも自由に利用できることまで丁寧に案内していただきました。
結果として、
Mac mini
MacBook Pro
両方ともコンピューター認証で利用できる状態へ戻りました。
迅速でユーザー目線の対応には本当に感動しました。
学んだこと
今回の経験から、ライセンス管理について考え方が変わりました。
現在の方針は、
- Melodyne → コンピューター認証
- UAD → コンピューター認証
- VSL → iLok Cloud
- USB iLok → 本当に必要なものだけ
このように分散することで、一つの故障ですべての制作が止まるリスクを大きく減らせます。
それでも制作は止まらなかった
VSLは一時的に使えませんでしたが、
- Spitfire Audio
- EastWest
といった代替音源があったため、オーケストラ制作は継続できました。
普段から複数メーカーの音源を使っていたことが、結果的にリスク分散になっていたと感じています。
まとめ
今回のiLok故障は非常に焦る出来事でした。
しかし、
- 冷静に状況を確認すること
- RMAを正しく申請すること
- 各メーカーへ必要な連絡を行うこと
この3つで確実に復旧へ向かうことができました。
そして何より印象的だったのは、Celemonyの素晴らしいサポートです。
「ユーザーの制作を止めない。」
そんな姿勢がメールからも伝わってきました。
この記事が、同じ状況で困っている方の助けになれば幸いです。
おわりに
今回のiLok故障は、制作環境が突然止まるという、クリエイターにとって非常に大きな出来事でした。
しかし、その一方で、ライセンス管理の仕組みや各メーカーの対応を知り、制作環境を見直すきっかけにもなりました。
今では「トラブルも、正しい知識があれば必ず前に進める」と実感しています。
この経験が、同じような状況で不安を抱えている方の助けになれば幸いです。
次回予告
次回は、
「iLok RMA申請完全ガイド」
として、日本から実際にRMAを申請した手順を、申請画面のスクリーンショットを交えながら詳しく解説します。
- どの項目を選択すればよいのか
- 英語では何を書けばよいのか
- 「49.95ドル」は何の費用なのか
- 交換用iLokは本当に必要なのか
など、実際に私が申請した流れをそのままご紹介します。
同じトラブルに直面した方が、安心して復旧手続きを進められる内容をお届けします。
どうぞ次回もご覧ください。
▶ 次回:「iLok復旧実録 #2 RMA申請完全ガイド|日本から実際に申請した全手順」
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするのですが、聞き疲れしないので気に入っていました。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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