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SynthV 2 PRO「フリモメン」解説動画を公開しました
今回は楽曲そのものの紹介ではなく、ボイスバンク解説動画という切り口で制作したコンテンツをブログで取り上げます。 従来の「作品紹介+制作ノート」型とは異なり、
- なぜこの動画を作ったのか
- 実際に触って感じた変化
- 音楽制作そのものへのスタンス
といった思考と体験の共有を主軸にまとめます。
動画のテーマ:SynthV 2 PRO版 フリモメンの変化
今回の動画では、先月リリースされた Synthesizer V 2 PRO対応ボイスバンク「フリモメン」 を取り上げています。
Version 2へのアップグレードによって感じたポイントは大きく3つです。
- 表現の軟らかさが増したこと
- 表情のバリエーションが広がったこと
- 全体的な音質の向上
特に「硬さ」や「キャラクター感」が前面に出やすかったフリモメンが、 より自然な歌唱表現へと寄ってきた印象を受けました。
その変化を言葉だけで説明するのではなく、 「実際に一曲作って聴いてもらう」ために制作したのが今回の動画です。
検証曲として選んだ「White Christmas」
検証用の楽曲として選んだのは White Christmas。
この曲は、
- 音域が極端に広くない
- 抑揚・息遣い・滑らかさが分かりやすい
- 声質の変化が如実に出る
という理由から、ボイスバンクの変化を見るには非常に適した楽曲です。
動画内では、フリモメンによる歌唱を通して、 Version 2ならではの質感を確認してもらう構成にしています。
新しいボーカルスタイルについて
フリモメン Version 2では、以下のボーカルスタイルが追加されました。
- Clearmen
- Silkymen
これらを使うことで、従来よりも
- 優しい発声
- 角の取れた表現
- 曲に自然に溶け込む声
が可能になっています。
また、
- Bassmenで低音域を使った際の安定感**
も大きな進化ポイントです。 低い声でも破綻せず、実在感のある歌唱をしてくれるため、 男性ボーカル曲への使い道は確実に広がったと感じています。
バックトラックについて:今回は”環境ありき”
今回のバックトラックは、少し特殊な条件で作られています。
実家に帰省した際に制作したため、 普段使っているDAW音源や機材はほぼ使っていません。
いわば「そこにあるものだけで作る音楽」です。
使用した楽器
- エレキギター:70年代後期 Greco ストラトキャスタータイプ
- アコースティックギター:Applause(70年代後期・US製)
- Eベース:Fender American Professional II Precision Bass
ギターに関しては最新機材ではありませんが、 時間を経た楽器ならではの枯れた音が鳴ってくれます。アコースティックギターは内蔵マイク収録のため音質的には制限がありますが、 今回はそのラフさも含めて記録しました。
Eベースは最近購入したものです。とても気に入っていて外出の際にも持ち歩いて時間があれば触っています。
収録・制作環境
- オーディオインターフェース:Teenage Engineering TX-6
- DAW:Logic Pro 11.2
DAWは制作する音楽や気分によって使い分けています。 今回はLogicを選びました。
リズム周りは非常にシンプルで、
- タンバリン:Logic内蔵音源
- 指パッチン:フリー素材
を使用しています。
フリモメンの立ち位置はどう変わったか
正直に言うと、フリモメンは
キャラクター性が強く、使いどころが限られる
という印象を持たれやすいボイスバンクでした。
しかし今回のアップデートによって、
- 曲調を選びすぎない
- バックトラックになじむ
- 表情で勝負できる
という方向に進化したように思います。
「キャラボイス」から一段階、 歌唱用男性ボーカル音源としての実用性が上がった、 そんなVersion 2だと感じました。
生成AI時代に、あえて手で作るということ
動画の後半では、音楽制作そのものについても触れています。
生成AIによって、 誰でも簡単にそれなりの音楽が作れる時代になりました。
それでもなお、
- 楽器を触る
- 音を録る
- 一つずつ積み上げる
という作業が、やはり自分にとっては一番楽しい。
効率やスピードではなく、 時間をかけることそのものが価値になる制作。
その感覚を、今回の動画とバックトラックには込めています。
おわりに:体験の共有としての動画
この動画は、
- フリモメンの紹介
- 機材や制作環境の記録
- 音楽への向き合い方
これらをまとめた一つの体験共有でもあります。
ぜひ動画もあわせてご覧いただき、 皆さん自身の音楽体験や音楽観もコメントで教えてもらえたら嬉しいです。
これからも、 「楽しいから作る」 その原点を大切にしながら制作を続けていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするのですが、聞き疲れしないので気に入っていました。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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