『僕らが笑顔で過ごせる世界へ』――8つの物語が、ひとつの願いへ

  • 2026年10月9日
  • 2026年10月9日
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これまでm.Freaksでは、さまざまなテーマ、さまざまな歌声でオリジナル作品を発表してきました。

今回のアルバム『僕らが笑顔で過ごせる世界へ』は、その中から男性ボーカルによって歌われた8曲を集め、一枚の作品としてまとめたものです。

最初からひとつの物語を想定して制作したコンセプトアルバムではありません。

それぞれの曲は異なる時期に生まれ、独立した作品として発表してきたものです。

しかし、あらためて8曲を並べてみると、不思議なほど共通するものが見えてきました。

恋愛、別れ、記憶、穏やかな日々、失ったものへの想い。

そして、その先にある未来への願い。

形は違っていても、これまで作ってきた曲の中には一貫して、人と人との間に生まれる感情が描かれていたのだと思います。

今回のアルバムは、そうした作品を「男性の歌声」というひとつの軸から、あらためて見つめ直した作品集です。

アルバムの中心にある「僕らが笑顔で過ごせる世界へ」

アルバムタイトルにもした「僕らが笑顔で過ごせる世界へ」は、この8曲をまとめるうえで中心となる作品です。

曲は、海辺を思わせる情景から始まります。

波、潮風、夕凪。

穏やかな景色とは対照的に、そこにいる「君」は涙を流しています。

主人公である「僕」は、その涙を前に戸惑うことしかできません。

二人が紡いできた時間が止まり、過去の記憶が「消えない落書き」のように浮かび上がってくる。

この曲は、最初から希望に満ちた世界を描いているわけではありません。

むしろ、悲しみを抱えたところから物語が始まります。

だからこそ、サビで歌われる

「だから君と歩いて行くよ」

という言葉が大きな意味を持ちます。

過去を忘れるのでも、悲しみをなかったことにするのでもない。

それを抱えたまま、それでも誰かと一緒に歩いていく。

その先にあるのが、

「僕らが笑顔で過ごせる世界へ」

という願いです。

世界を変える前に、目の前にいる一人を想う

タイトルだけを見ると、「僕らが笑顔で過ごせる世界へ」という言葉は、とても大きなテーマを歌っているようにも見えます。

けれど、歌詞の中で「僕」が願っていることは、もっと身近なものです。

僕が願うことはね
それはただひとつ
君とふたり幸せ
感じて生きること

世界平和のような壮大な理念を直接歌っているわけではありません。

目の前にいる一人の人が泣いている。

その人と一緒に歩いていきたい。

二人で幸せを感じながら生きていきたい。

出発点にあるのは、とても個人的で素朴な願いです。

しかし私は、そうした小さな願いの積み重ねこそが、「誰もが笑顔で過ごせる世界」につながっていくのではないかと思っています。

世界という大きなものを考える前に、まず自分のそばにいる誰かを大切にする。

この曲のタイトルに込めた「世界」は、そんな身近な場所から始まっています。

悲しみは「消える」のではなく「優しさに変わる」

この曲の中で、特に大切にしている言葉があります。

「悲しみはいつか 優しさに変わる」

という一節です。

悲しい出来事がなかったことになるわけではありません。

過去を書き換えることもできません。

それでも、経験を抱えて生きていく中で、以前より誰かの痛みがわかるようになることがあります。

自分が傷ついたからこそ、人に優しくできることもある。

そう考えると、悲しみはただ克服するものではなく、時間の中で別の感情へと変わっていくものなのかもしれません。

そして、この感覚は今回収録した8曲にも共通しています。

幸せと喪失、その両方を描いた8曲

アルバムには、次の8曲を収録しています。

  1. 僕らが笑顔で過ごせる世界へ
  2. 僕らの王国
  3. 冬の向日葵
  4. 穏やかな日々
  5. 失恋したんだ...
  6. きせき
  7. あの日に
  8. 夢で逢うあなたは

「僕らの王国」「冬の向日葵」「穏やかな日々」には、誰かと過ごす時間や、何気ない日常の中にある温もりがあります。

一方、「失恋したんだ...」「きせき」「あの日に」「夢で逢うあなたは」では、別れや記憶、過ぎ去った時間、もう手の届かないものへの想いが描かれています。

幸せだけでもない。

悲しみだけでもない。

人と関わりながら生きていれば、その両方が存在します。

そして、もともと別々の作品だった曲を一枚のアルバムとして並べることで、それぞれの歌が互いを照らし始めました。

幸せを描いた曲があるからこそ、失ったときの痛みが見える。

別れを描いた曲があるからこそ、何気ない日々の価値が見えてくる。

その対比が、このアルバムに自然な流れを生み出しています。

男性ボーカルでまとめる意味

今回、収録曲を選ぶうえで明確にした条件が「男性ボーカル」です。

m.Freaksでは女性ボーカルやSynthesizer Vなどによる作品も数多く制作していますが、今回は男性の歌声だけを並べることで、ひとつのまとまった表情が生まれました。

8曲の主人公が同一人物という設定ではありません。

それでも、一枚を通して聴くと、どこか一人の人間の時間を追っているようにも感じられます。

誰かと過ごす幸福があり、別れがあり、過去を振り返る時間がある。

そして、それらを抱えながら未来へ進んでいく。

男性ボーカルという共通した響きが、別々に生まれた物語を緩やかにつないでくれました。

作詞・作曲・編曲、そして演奏まで

本作では、作詞・作曲・編曲に加え、楽器演奏もm.Freaks自身が担当しています。

タイトル曲「僕らが笑顔で過ごせる世界へ」も、歌詞だけでメッセージを伝えるのではなく、バンドサウンドにストリングスやブラス、テナーサックスなどを重ねた広がりのあるアレンジで制作しています。

歌が物語を伝え、楽器がその周囲にある空気や感情を描く。

言葉だけでは表現しきれないものを、演奏やアレンジによって補っていくことも、m.Freaksとして作品を作るうえで大切にしている部分です。

作詞、作曲、編曲、演奏を別々の工程として考えるのではなく、すべてをひとつの表現としてつなげていく。

このアルバムにも、そうした制作スタイルが反映されています。

過去の曲を集めることで見えてきたもの

今回のアルバムを作りながら改めて感じたのは、作品の意味は完成した瞬間に固定されるわけではない、ということです。

制作した時期も、物語も異なる8曲。

それでも並べてみると、自分でも意識していなかった共通する価値観や感情が見えてきました。

誰かを想うこと。

過ぎ去った時間を振り返ること。

何気ない一日を幸せだと感じること。

そして、失ったものを抱えながら、それでも未来へ進んでいくこと。

それらは、意図してひとつのテーマとして書いたものではありません。

だからこそ、後になって見えてきた共通性には、自分自身でも興味深いものを感じています。

「僕らが笑顔で過ごせる世界へ」

人生は、大きな出来事だけでできているわけではありません。

誰かと話したこと。

一緒に笑ったこと。

何気なく過ごした一日。

別れたあとに、その人のことを思い出したこと。

そうした小さな出来事の積み重ねが、私たちの記憶になり、人生になっていきます。

今回の8曲で描いているのも、特別な人間の特別な物語ではありません。

誰にでもあるかもしれない感情や時間です。

幸せな日もあれば、悲しい日もある。

忘れたい過去もあれば、いつまでも忘れたくない記憶もある。

それらをすべて抱えながら、それでも誰かと一緒に歩いていく。

8曲を一枚のアルバムとしてまとめたとき、その先に自然と残った言葉が、

「僕らが笑顔で過ごせる世界へ」

でした。

このアルバムが、聴いてくださる方それぞれの記憶や、大切な誰かを思い出すきっかけになれば嬉しく思います。

☆関連記事☆

僕らが笑顔で過ごせる世界へ feat. 花響琴―― 希望と優しさを紡ぐ、心に寄り添うバラード ――

金曜日リリース


作品を隔週金曜日にリリースします。
カバー曲やオリジナル曲を毎回リリース!ある程度まとまるアルバムとして再リリースします。また先行してYouTubeチャンネルでプロモーション動画も公開しています!

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非圧縮ファイル:Wavファイル。オリジナルのレコーディングファイル。音質は良いですが容量が大きくなるのとアルバムアートを表示することが出来ません。

可逆圧縮(お薦め):Flac、ALAC(アップルロスレス)。オリジナルの音質を保ったまま圧縮。アルバムアートの表示も可能です。コレクションとして最適です。

非可逆圧縮:AACファイル。非可逆性圧縮で人間の聴覚上ほとんど聞こえない部分をカットしています。容量が小さく出来るので資料としての大量の保存用。

 

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付録ー調声に最適なヘッドフォン!


付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!

今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。


僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。

その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。

ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。

♡購入までの経緯

最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。

当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするのですが、聞き疲れしないので気に入っていました。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。

気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。

Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。

♡調声に最適

結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!

丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。

同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。

低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。

最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。

とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!


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