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父の遺品のギター
このギターは、父の遺品として手元に残った一本です。
一見すると、どこにでもある古いストラトコピー。特別高価だったわけでもなく、むしろ当時は“手頃な価格のギター”だったはずです。
しかし実際に弾いてみると、その印象は一変しました。
音が、信じられないほど伸びる。
アンプを通さなくても、弦の振動がいつまでも空間に残り続けるような感覚があります。
気づけば、理由もなく弾き続けてしまう。
このギターには、そういう“時間を奪う力”がありました。
Greco Super Soundについて
この個体は1977年製のGreco Super Sound。
いわゆるジャパンヴィンテージの黎明期にあたるモデルです。
当時はまだ“コピーギター”という位置付けであり、価格も3〜4万円程度。決して高級機ではありません。しかし現在の視点で見ると、その評価は大きく変わります。
■ なぜ音が良いのか
- 木材の質が良い(当時は供給状況が現代と異なる)
- ネック剛性が高い(ラージヘッド+しっかりした構造)
- 個体差が大きく、“当たり”が存在する時代
このギターは、明らかにその“当たり個体”です。
結果として、
「安価なギター」ではなく
「結果的に価値を持ってしまったギター」
になっていると言えます。
ギターのキャラクター
このギターの音は一言で言うと、
“自然に伸びる音”
です。
- サスティンが長い
- ピッキングに対する反応が素直
- 中域がしっかりしているが、耳に痛くない
特に印象的なのは“弾いている時間の心地よさ”です。
録音用の道具である以前に、演奏そのものが成立している楽器。
この感覚は、価格帯とは無関係に成立するものだと改めて感じさせられました。
使用アンプについて
このギターの魅力は、アンプによって全く違う表情を見せます。
現在使用している4台を、それぞれ役割ごとに整理します。
■ BINGO2

もともとはキーボードやボーカルのライブ用に使っていたアンプ。
このアンプの価値は、いわゆる“良い音”ではなく
“個性の強さ”
にあります。
- ややローファイ
- 中域に独特のクセ
- コンパクトで密度のある音像
そのため、
- サビだけ質感を変える
- ローファイなセクションを作る
- 楽曲に違和感を与える
といった制作的な用途で真価を発揮します。
■ JC-20

ジャズコーラスの系譜を持つ小型アンプ。
このアンプは、メルカリで“このギターを遊び倒すため”に購入したものです。
特徴は明確で、
“徹底的にクリーンで、空間が美しい”
- ノイズが少ない
- コーラスが自然
- アルペジオとの相性が非常に良い
アンビエント的なフレーズや、白玉の持続音においては
このアンプが最も“音楽的な空気”を作ります。
■ Fender Blues Junior 30th

このギターの価値を理解した後に導入したメインアンプ。
役割はシンプルで、
“このギターの音を、そのまま成立させる”
- クリーン〜クランチの質が高い
- 中域のまとまりが良い
- レコーディングで前に出る
現在は、
- バッキング
- リード
- レコーディングの基準音
すべてにおいて軸となる存在です。
■ Tokai TA-35

このギターと一緒に実家に残っていた古いアンプ。
一見すると中途半端で、単体では評価しづらい存在です。しかし、
“混ぜたときに価値が出るアンプ”
という、非常に特殊な役割を持っています。
- 中域が強い
- レンジが狭い
- 音像が前に出る
そのため、
- Fenderの音に薄く重ねる
- ミックスでの“芯”を作る
- 音を前に押し出す
といった用途で極めて有効です。
さらにFBM-1(BOSS 59Bassman)などを組み合わせることで、
“密度の高いフェンダー系トーン”
として再構築することも可能です。
時を経た出会い
このギターは、もともと「価値のあるもの」として手に入れたわけではありません。
ただそこにあったものを、改めて手に取っただけです。
しかし、
- 弾いてみて初めてわかる良さ
- 時代が変わることで見えてくる価値
- そして、それを引き出すためのアンプとの関係
これらが重なった結果、
“ただの遺品”が“今の音楽を作る中心”になった
と言えます。
そしてこのギターは、単なる楽器以上の意味を持っています。
父の遺したものとして、音とともに記憶が重なり、演奏するたびにその存在を感じさせてくれる。
これからも弾き続けることで、父とのつながりを感じ続けることができるギター
そんな一本になりました。
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付録ー調声に最適なヘッドフォン!
付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!
今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。
僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。
その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。
ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。
♡購入までの経緯
最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。
当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするのですが、聞き疲れしないので気に入っていました。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。
気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。
Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。
♡調声に最適
結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!
丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。
同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。
低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。
最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。
とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!
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