m.Freaks「きせき」──奇跡の出逢いと、共に歩く軌跡を音楽に

  • 2026年9月25日
  • 2026年9月26日
  • release

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音楽を作っていると、ときどき一つの言葉の中に、いくつもの意味が重なっていることに気づきます。

今回リリースする「きせき」という曲も、私にとってそんな作品の一つです。

曲はm.Freaks、詞は宗平朱音。

歌詞の中では、たったひとりの大切な人との出逢いを「愛の奇跡」として、そしてその人と共に歩んできた時間を「愛の軌跡」として描いています。

奇跡のような出逢い。

傷つけ合いながらも、振り返ることで見つけられる優しさ。

そして、手を取り合いながら見上げる未来。

この曲では、そうした人と人との関係を、特別な出来事だけではなく、日々の積み重ねとして捉えています。

「奇跡」と「軌跡」という二つの意味

歌詞の冒頭には、こんな一節があります。

宙(そら)に輝く 星の数ほど
出逢いという 愛の奇跡 溢れているけど
たったひとりの あなたとの 愛は一つ

夜空に輝く星のように、私たちの周りには数え切れないほどの出逢いがあります。

その中で、たったひとりの相手と出逢い、共に歩いていくこと。

それは、無数の可能性の中から生まれた奇跡のようにも感じられます。

一方で、愛はいつも穏やかなものとは限りません。

傷つけ傷つき 見失うとき
瞳閉じて 振り返れば 優しくなれる
たったひとりの あなたとの 愛の軌跡

ここでは、二人の関係にある困難や、過去を振り返る時間が描かれています。

大切なのは、何も傷つかずに過ごせることだけではないのかもしれません。

互いに傷つけ、傷つき、見失いそうになった時間も含めて、一緒に歩いてきた道のりそのものが「軌跡」になる。

「きせき」という言葉には、そうした二つの意味が重なっています。

宗平朱音さんと始めた「きせき」の制作

「きせき」は、もともと宗平朱音さん自身が歌うために、私が作曲し、彼女が作詞を担当した楽曲でした。

今回のリリースではSynthV 2 PROのRyoとNoaHexをメインボーカルに使用していますが、この曲の出発点には、彼女自身の歌声を想定した音楽制作がありました。

そのことを考えると、「きせき」は最初から合成音声のために作られた曲ではなく、人が歌うことを想定して生まれた楽曲を、現在の制作環境の中で新たな形へと展開した作品とも言えます。

作詞を担当した宗平朱音さんは、先行リリースした「Peaceful Days」でも歌詞を書いています。

彼女の言葉の選び方には、歌い手としての感性が感じられます。

歌詞は、単に意味を伝えるための文章ではありません。

実際に声に出して歌ったとき、どのような響きになるのか。

どの言葉がメロディーの中で自然に流れ、どこに感情が宿るのか。

そうした感覚は、歌うことを知っている人だからこそ生まれるものがあると思います。

「きせき」の歌詞にも、出逢い、愛、傷つき、未来というテーマが、無理に説明しすぎることなく、歌として受け止められる言葉で描かれています。

「愛の奇跡」と「愛の軌跡」という二つの意味を持たせたタイトルも、この曲の世界観を支える重要な要素です。

一つの言葉に複数の意味を重ねながら、聴く人がそれぞれの経験や感情を重ねられる余白を残している。

そこに、宗平朱音さんの作詞に対する感性の一つが表れているように感じます。

 「Peaceful Days」から「きせき」へ

先行リリースした「Peaceful Days」も、宗平朱音さんが作詞を担当した楽曲です。

両作品には、それぞれ異なるテーマがあります。

「Peaceful Days」は、当たり前の日々の中にある感謝や、穏やかな時間の大切さを描いた作品。

一方の「きせき」は、大切な人との出逢いと、共に歩んできた時間、そして未来への希望を描いています。

テーマは異なりますが、どちらも人の暮らしや感情に寄り添う言葉を通して、聴く人が自分自身の経験を重ねられるような作品を目指しています。

宗平朱音さんとの制作では、作曲と作詞という異なる役割を通して、一つの楽曲を形にしていきます。

その過程で生まれる言葉やメロディーの関係を大切にしながら、これからも音楽を作っていきたいと思っています。

ベース、ギター、ピアノ。自分で演奏するということ

今回の楽曲でも、ベース、ギター、ピアノは、これまでのm.Freaksの作品と同様に、私自身が実際に演奏しています。

制作環境が進化し、さまざまな音源やソフトウェアを利用できるようになった現在、音楽を形にする方法は大きく広がりました。

しかし、私が音楽を作るうえで大切にしているのは、音を完成させるための効率だけではありません。

実際に楽器に触れ、弦を鳴らし、鍵盤を押し、音の立ち上がりや余韻を感じながら演奏する。

そうした行為の中に、自分自身の感覚を残していきたいと考えています。

ベースの音には、楽曲を支える土台としての役割があります。

ギターには、音の表情や広がりを加える役割があります。

そしてピアノには、メロディーやハーモニーを支えながら、楽曲の空気を形づくる役割があります。

それぞれの音を単独で目立たせることが目的なのではなく、曲全体の中でどのように呼吸するのか。

どの音が前に出て、どの音が後ろに下がるのか。

そうしたバランスを考えながら、演奏と音作りを進めています。

SynthV 2 PROの歌声と、生演奏の共存

ボーカルには、SynthV 2 PROのRyoとNoaHexをメインに使用しています。

合成音声による歌声と、自分自身が演奏する楽器。

一見すると異なる性質を持つものですが、私にとっては、どちらも楽曲を表現するための大切な要素です。

合成音声を使うこと自体が目的なのではなく、歌詞やメロディーをどのような声で届けるのか、その声が演奏とどのように重なるのかを考えています。

一方で、楽器の演奏には、人が実際に音を出すことで生まれる微細な揺らぎや、演奏者の感覚が関わっています。

そうした生演奏の要素を残しながら、SynthVの歌声を組み合わせる。

この制作方法は、私が現在の音楽制作で取り組んでいる一つの方向性でもあります。

人が演奏することと、ソフトウェアによって生み出される歌声。

どちらか一方に寄せるのではなく、それぞれの特徴を活かしながら、一つの音楽としてまとめていく。

「きせき」も、その考え方の中で制作した作品です。

音楽における「空気感」を大切にする

私が音楽を作るとき、音色や音量、周波数特性といった技術的な要素だけでなく、そこにどのような空気が生まれるのかを意識しています。

同じメロディーでも、どの楽器で演奏するのか。

どの程度の余韻を残すのか。

音と音の間にどれくらいの空間を設けるのか。

そうした違いによって、楽曲から感じられる印象は変わっていきます。

「きせき」という曲では、歌詞に描かれた夜空や未来への希望を、音楽の中にも感じられるようにしたいと考えました。

ただし、空気感というものは、単に音を広げたり、響きを増やしたりすることだけで生まれるわけではありません。

演奏の強弱や音の配置、楽曲の展開、そして音が鳴っていない時間も含めて、全体のバランスから生まれるものだと思っています。

音を詰め込むことで表現できるものもあれば、あえて余白を残すことで伝わるものもある。

その判断を重ねながら、曲の持つ温度や広がりを形にしていきます。

アルバムアートに描いた「未来への光」

今回のアルバムアートでは、夜空の下で二人が手を取り合い、広がる景色を見つめる情景を描きました。

空には無数の星が輝き、遠くには光に包まれた風景が広がっています。

二人の姿は大きく描かず、広い世界の中に小さく配置しました。

これは、二人だけの世界を閉じた空間として描くのではなく、広い宇宙や自然の中で、共に未来へ進んでいく存在として表現したかったからです。

歌詞にある、

手を取り 並んで 宙見上げ
あなたと 旅してゆく 未来

という場面を、ビジュアルの中心に据えています。

二人が見上げる先にあるのは、単なる夜空ではありません。

これまで歩いてきた道のりの先にある、これからの時間です。

アルバムアートの光は、出逢いの奇跡を象徴するものでもあり、二人が歩んできた軌跡の先にある希望でもあります。

音楽と同じように、絵の中にも「奇跡」と「軌跡」の両方を重ねました。

人の手で作る音楽と、想像力で広がる世界

音楽制作では、実際に楽器を演奏することを大切にしています。

一方、アルバムアートでは、音楽から感じ取った情景や物語を、視覚的な表現へと展開しています。

この二つは異なる制作方法ですが、私の中では共通する考え方があります。

それは、作品の中心にある感情や世界観を、どのような形で伝えるかということです。

音楽では演奏や音作りを通して、絵では色や構図、光を通して、その世界を表現する。

どちらも、最終的に届けたいものが何なのかを考えながら制作しています。

「きせき」は、たったひとりの大切な人との出逢いと、共に歩いてきた時間を描いた曲です。

そこにあるのは、特別な出来事だけではありません。

傷ついた時間、振り返る時間、そしてこれから先へ進んでいく時間。

そうした一つひとつの積み重ねが、かけがえのない「軌跡」になっていく。

そして、その軌跡を歩めること自体が、また一つの「奇跡」なのかもしれません。

おわりに

音楽を作ることは、音を並べて一つの曲を完成させることだけではありません。

そこにどのような感情を込めるのか。

どのような景色を思い浮かべてもらいたいのか。

そして、その作品が誰かの時間の中で、どのように響くのか。

そうしたことを考えながら、私はこれからも音楽を作っていきたいと思っています。

m.Freaks「きせき」。

この曲が、聴いてくださる方にとって、大切な人との出逢いや、共に歩いてきた時間を思い出すきっかけになれば嬉しく思います。

そして、これから先の未来に向かって歩いていくための、ささやかな希望になればと思います。

金曜日リリース


作品を隔週金曜日にリリースします。
カバー曲やオリジナル曲を毎回リリース!ある程度まとまるアルバムとして再リリースします。また先行してYouTubeチャンネルでプロモーション動画も公開しています!

今後とも応援よろしくお願いいたします!

 音楽配信リンク

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 ハイレゾ音源

ハイレゾ音源をサイト内で販売いたしておりましたが、著作権の関係上、ロイヤリティフリーの音源のみの取り扱いでした。今後はハイレゾ音源を楽しむという観点から様々な音楽を自由に販売できる業者で販売をすることにいたします。

ハイレゾ音源は高音域のでティールが素晴らしく、特に細部まで表情や立体感が違います。本格的なコレクションに最適です!

Moraハイレゾ音源OTOTOY ハイレゾ

*ご購入時にファイル形式を選んで下さい。

ファイル形式について

非圧縮ファイル:Wavファイル。オリジナルのレコーディングファイル。音質は良いですが容量が大きくなるのとアルバムアートを表示することが出来ません。

可逆圧縮(お薦め):Flac、ALAC(アップルロスレス)。オリジナルの音質を保ったまま圧縮。アルバムアートの表示も可能です。コレクションとして最適です。

非可逆圧縮:AACファイル。非可逆性圧縮で人間の聴覚上ほとんど聞こえない部分をカットしています。容量が小さく出来るので資料としての大量の保存用。

 

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付録ー調声に最適なヘッドフォン!


付録として、エムフリお気に入りのお薦めグッズをここに掲載します!

今回は調整作業に使っている、ヘッドフォンです。


僕は基本的にヘッドフォンで音楽を聴くのは好きではなくて、アナログ録音時のモニターか雑音などの最終チェックにしか使いません。

その理由は再生音がヘッドフォンによる特性にかなり左右されるからです。なので制作時にはその目的に応じた音のヘッドフォンを選択することになります。録音時のモニターや雑音を検知するのに適したものを選びます。

ただ、ヘッドフォンはそれほど好きではないのです。空間を介さない直接耳に伝える音なので、どちらかというと好んで使うというよりも、作業工程で仕方なく使うことが多いです。

♡購入までの経緯

最近、SynthesizerVで調声をするようになって、MacBookPROを使用して外出先などでも作業するようになりました。そうするとヘッドフォンは必須となってきます。長時間装着して疲れなければ、まぁイイかくらいで適当に選んでいました。

当初はデザイン性からTeenage Engineering のヘッドフォンを使用していました。オシャレな感じと携帯に便利なので使っていました。ハイがカットされて中低位域がモッコリするのですが、聞き疲れしないので気に入っていました。しかし、カバンに入れて持ち歩いていると可動部分が折れてしまいました。

気に入っていたので(デザインが〜笑)再注文して、ついでにいろいろ検索していると「アシダボックス」なるものを見つけました。ものすごく評判が良くて一時期は入手困難な状態が続いていました。日本のメーカーでデザインがなんともレトロ。

Teenage Engineeringのヘッドフォンよりも安かったのでポチってみました。

♡調声に最適

結論からいいますと、めっちゃイイです。特にSynthesizerVの調声作業にバッチリです!

丁度、人の声の部分が聞きやすくて微細な変化もこのヘッドフォンだと聞き逃すことがないです。SynthesizerVで調声をされている方には、是非是非お薦めのヘッドフォンです。コスパも良いです。

同じデザインで、ST-90-05とST-90-07というのがあります。僕が購入したのはST-90-07のほうです。評判になっていたのはST-90-05のほうなのですが、さらにパーツのグレードを上げて音をよくしたのががST-90-07です。

低域はあんまり出ませんので、そういった需要の音楽には不向きです。声が聴き取りやすいので、調声とは抜群に相性がイイです。先にもいったようにヘッドフォンは、その目的に応じて使うのが理想的で万能性を求めるものではありません。

最初にいったようにヘッドフォンを使うのはあまり好きではないのですが、これはかなりお薦めです。これを使い出してから、SynthesizerVの調声で細部の音の動きに迷うことが減って作業効率が上がりました。

とにかく声の微細な変化がとてもわかりやすいので、是非使ってみてください!


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