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DeeMaxの甘い誘惑



KORGガジェットの必須のツールといえば、「DeeMax」。簡単に音圧を稼ぐことができて超便利なツールです。iOS版でも真っ先に追加購入した、プラグインです。

しかし便利なものには落とし穴もつきもの、今日はそのあたりの事について書いてみたいです。

KORG GadgetScreenSnapz002

気持ちイイほど音圧上がります

マスタートラックに「DeeMax」を挟んで、レバーをグググっと上げていくだけで音圧がどんどん上がっていきます。音の存在感が上がって前に前に出てくる感じですね。どんどん音圧を上げているのに、全体のバランスも崩れることがありません。

どうやらこいつは、各音域の音圧を感知して調整しながら上げていっているような感じです。なので変な上がり方をしません。

あんまり気持ちいいんで、ついつい上げてしまいがちになってしまします。

しかし音量を底上げしていくということは、小さい音と大きい音との差がだんだん無くなってきて、一番聴いてもらいたいところの印象が薄くなってしまうこともあります。

後半、ドッカーンと行くつもりが、出だしからドッカーンといってしまって、聴かせどころのインパクトがなくなってしまうこともあるんですよね。

使い方のセンスが問われる

今回作ったクリップ、「ラプトル」でその失敗をやらかしてしまっていました。

最初、ベースのフレーズの後に少しずつ音が増えていくんですが、最初から音圧を上げすぎてしまって、後半の盛り上がりが思っているほどの効果を生んでいませんでした。

それと中間部のピアノソロの部分は静かに語りかけるような感じなのに、全体を底上げしているので、けっこうな勢いで迫ってくるような感じなってしまっていました。

確かに、全体の底上げをすることでインパクトは強くなるのですが、音楽的にどうかということを考えてみました。早い話が、唐辛子やタバスコをたくさん入れれば刺激は強いですが、誰もがそういうのを好むわけではないですよね。そういうのが狙いなら別なのですが...。

もちろん音楽は、まず自分が楽しむためにあるんですが、自分以外の人も楽しめるような客観的なセンスも必要ですね。

DeeMaxのような簡単便利な物って、ついつい過剰に使ってしまいがちになってしまいます。聞いてもらいたいがために、過剰な方向に走ってしまいがちです。特に今回のようにダイナミックレンジを幅広くとりたい場合は要注意ですね。

KORG GadgetScreenSnapz001

最終的に各トラックをコンプレッサーで調整して、マスタートラックのDeeMaxは、当初よりも「薄ーく」(018くらいのレベル)でかけて使用しました。これを通すことで音圧を上げるというよりも、全体的にまとまってくれるところを利用しました。

追記:2019/3/2 下記の記事の後半部分でラウドネスレベルについて書いています。音圧レベルについて気になる方はご参照下さい。

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「ラプトル」解説

最後に今回のクリップ、「ラプトル」について。GadgetSonic 2018 に参加2曲目のクリップです。

映画ジュラシック・パークやジュラシック・ワールドでおなじみの「ヴェロキラプトル」。映画の影響か、知能の高い恐竜ということですっかり人気者となりましたね。映画の中のデザインは「ディノニクス」なのですが、今ではヴェロキラプトルといえばこちらのようですね。

今回の「ラプトル」もこの「ヴェロキラプトル」をイメージ、トラック数は10トラックを使用しました。

「ラプトルが狩りを行っている場面」をイメージした曲です。

Kamata

KORG GadgetScreenSnapz001

集団で狩りをする、知能の高いの恐竜。

最初のステップを踏みながら軽やかに獲物に向かうイメージを、このガジェットで表現しました。見た目のチープな感じから、最も使わないガジェットと思っていたのですが、使ってみたら味のある存在感。今はとても気に入っています。

Mipitas

KORG GadgetScreenSnapz001

プリセットの中に結構使える音があって、重宝するガジェットです。曲中ではマリンバのような音で少しずつラプトルが増えてくる様子を表現しています。中盤と後半のPad系の音もこれを使っています。

Darwin

KORG GadgetScreenSnapz002

このガジェットのライブラリのピアノの音が気に入って結構使っています。曲中ではラプトルが攻撃するフレーズで使用しました。何度もシーケンスとして出てきます。ジャンプして飛びかかってくるようなイメージです。

Lexington

KORG GadgetScreenSnapz008

ラプトルに襲われる、獲物を表すフレーズで使っています。頻繁に現れる、「A、G、Bb、A、G」のフレーズ。また、これ以外にも走って逃げているイメージに地響きのようなベースの音を使って、合計2トラック。ガジェット for Macの方ではVSTやAUでも使えるので、使い込んでいきたい、お気に入り音源です。

Changmai

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金属系の音を得意とするガジェットです。使い込んでいけば面白いことができそうですね。曲中では血が飛び交う雰囲気をこのガジェット使って表現してみました。

Racife

KORG GadgetScreenSnapz001

基本的なグルーブはこれで作ってみました。KORGガジェットにはグルーブ系のものが豊富にそろっていますので、いろんな物を試していくことでアイデアをカタチにして行きやすいですね。

Salzburg

KORG GadgetScreenSnapz003

中間部のピアノソロはこれを使いました。iOSヴァージョンのIvoryのライブラリーから「Ivory Coonsert Grand」を選んでいます。獲物を表すフレーズ、「A、G、Bb、A、G」の音で即興演奏してみました。ここで命が燃え尽きて、天国へと向かうイメージを作ってみました。

中間部では、このピアノの音にMapitasでPad系の音を重ねました。獲物の命をラプトルが吸収して、自分の命として同化していくイメージです。

Tokyo

KORG GadgetScreenSnapz002

シンプルな構成のガジェットですが、個性的で面白いプリセットが結構あります。エディットも簡単で好みの音に作り込みやすいですね。後半のほんの数小節の味付け程度に使用しました。低くて太いキックの音をこれで追加しています。

 

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音楽制作について自由に綴っていきます。毎日音楽と関わっています。死ぬまで続けます。それは単純に自分にとって一番、幸せになれる方法だからです。そういったことも含めて、いろいろ綴っていきたいと思っています。

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